2017-10-16
チェコ人形演劇展覧会
チェコ人形劇の三つの顔」展(10/10~10/15、ギャラリーX)

土曜日、手短に仕事を終え、両国へ
個性的な企画をするシアターXであればむべなるかなの展示です
さて、11:30 到着は早すぎました
12時開場、未だ空いています、芳名帳にサイン
受付に居たのは美術監督、星埜恵子女史、シュバンクマイエルとは随分ご交誼があるそうでございます
”シメタ!”とばかりにイントロダクションを頂き展示を見ます


この古い人形、人形劇場、良う御座いますね、個人宅、サロンで演じられたそうです
時代が下がって、役者と演じられるようになると人形も大きくなるそうです
シュバンクマイエルに至っては2m

マターセクの作品です
マターセク「金髪のお姫様」ヴィデオを鑑賞
言葉がゼンゼン判らん、スマホで粗筋を検索して何とか
役者、歌手とのコラボが実に面白い
素朴にして力強くヒトの情を動かすこの表現、面白いですね
シュバンクマイエルとマターセクには表現する主題に違いがあります
が、この図太さ、チェコと言う括りなのでしょう
星埜女史の言葉ではキャラも反対とのこと、こういった生の声を聞けたのは実に僥倖
カレル・ゼマン、ヴォイツェック、チェコの表現の話がーーー
まさかの攻撃にただただタジタジ
愉しいですね
俳優と人形のコラボといえば「フィリップ・ジャンティー」
パペット、映画「マルコビッチの穴」に挿入された一場面尼僧と修道士の壁を隔てたセックス場面
いろいろ有るものでございます

土曜日、手短に仕事を終え、両国へ
個性的な企画をするシアターXであればむべなるかなの展示です
さて、11:30 到着は早すぎました
12時開場、未だ空いています、芳名帳にサイン
受付に居たのは美術監督、星埜恵子女史、シュバンクマイエルとは随分ご交誼があるそうでございます
”シメタ!”とばかりにイントロダクションを頂き展示を見ます


この古い人形、人形劇場、良う御座いますね、個人宅、サロンで演じられたそうです
時代が下がって、役者と演じられるようになると人形も大きくなるそうです
シュバンクマイエルに至っては2m

マターセクの作品です
マターセク「金髪のお姫様」ヴィデオを鑑賞
言葉がゼンゼン判らん、スマホで粗筋を検索して何とか
役者、歌手とのコラボが実に面白い
素朴にして力強くヒトの情を動かすこの表現、面白いですね
シュバンクマイエルとマターセクには表現する主題に違いがあります
が、この図太さ、チェコと言う括りなのでしょう
星埜女史の言葉ではキャラも反対とのこと、こういった生の声を聞けたのは実に僥倖
カレル・ゼマン、ヴォイツェック、チェコの表現の話がーーー
まさかの攻撃にただただタジタジ
愉しいですね
俳優と人形のコラボといえば「フィリップ・ジャンティー」
パペット、映画「マルコビッチの穴」に挿入された一場面尼僧と修道士の壁を隔てたセックス場面
いろいろ有るものでございます
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2015-04-15
アルクセイ・ゲルマン「神々のたそがれ」
「神々のたそがれ」SF映画



いかにもロシア映画らしい図太さが魅力です
この国は糞尿と泥が一緒になっているような、いつも雨と霧に煙っている街
モノクロームで描かれる画面は鉛の棒を飲まされるような陰鬱な気分を味わいます
場面はブリューゲルの鳥瞰するような、修道士は「薔薇の名前」のデブ
知っている幾つものルネッサンス前期の画面を思い出します
豊穣の中世末期の街は王権守護大臣ドン・レバによって支配され、知識人は全て殺戮される国
ポルポトですね
なんと恐ろしい
地球から派遣された男はこの惑星で貴族「ドン・ルマータ」と名乗ります
傍観者として、この惑星を観察するのが彼の任務
終局はこの国の現実に耐え切れず反乱を指導してしまう
この国の有り様は、地球の何処かの現実なのでしょう
鉛を飲まされるような重い映像に”ヒューマニズム”だけでない支配原理を知ることが出来ました
微温湯の中にいる日本人、なんと間抜けで幸せなことでしょう



いかにもロシア映画らしい図太さが魅力です
この国は糞尿と泥が一緒になっているような、いつも雨と霧に煙っている街
モノクロームで描かれる画面は鉛の棒を飲まされるような陰鬱な気分を味わいます
場面はブリューゲルの鳥瞰するような、修道士は「薔薇の名前」のデブ
知っている幾つものルネッサンス前期の画面を思い出します
豊穣の中世末期の街は王権守護大臣ドン・レバによって支配され、知識人は全て殺戮される国
ポルポトですね
なんと恐ろしい
地球から派遣された男はこの惑星で貴族「ドン・ルマータ」と名乗ります
傍観者として、この惑星を観察するのが彼の任務
終局はこの国の現実に耐え切れず反乱を指導してしまう
この国の有り様は、地球の何処かの現実なのでしょう
鉛を飲まされるような重い映像に”ヒューマニズム”だけでない支配原理を知ることが出来ました
微温湯の中にいる日本人、なんと間抜けで幸せなことでしょう
2015-01-04
毛皮のヴィーナス

正月休み最終日、今年の初映画は「毛皮のヴィーナス」です
紹介にはーーー

オーディションに遅刻してきた無名の女優ワンダと、自信家で傲慢な演出家のトマ。
がさつで厚かましくて、知性の欠片もないワンダは、手段を選ばず強引にオーディションを懇願し、トマは渋々彼女の演技に付き合うことに。

ところが、ステージに上がったワンダは、役を深く理解し、セリフも完璧。


彼女を見下していたトマを惹きつけ、圧倒的な優位に立っていく。

二人の芝居は熱を帯び、次第にトマは役を超えて、ワンダに身も心も支配されることに心酔していくのだが──。
ーーーとあります

終局は、トマが柱に括りつけられます、これがマゾヒズムなのでしょうか
マゾッホことレーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホ、の原作を現代に落として素晴らしい
マゾヒズムと言う退廃をクールに表現しています
劇場を舞台に演出家と女優の二人芝居
女優は次第に女神に変身してゆきます
今や男は女神の下僕、当然のことでしょう
イメイジははマゾッホの時代、19世紀末と現代、更にギリシャを行ったり来たり
舞台はその劇場から動きません
演出家のナイーブさが良うございます
たった96分の上映時間。が、随分沢山の経験をした気分
男の業を思うお話でした
そう言えば探偵スルースと言う映画、同じく二人芝居、劇にもなっていました
この物語も芝居で見てみたいものです
監督: ロマン・ポランスキー
音楽: アレクサンドル・デスプラ
出演者: エマニュエル・セニエ、 マチュー・アマルリック
原作者: レーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホ、 デイビット・アイヴス
2014-11-03
『青いパパイヤの香り』

「青いパパイヤの香り」youtube
「サイゴンのある資産家の家に、10歳の少女ムイが奉公人として雇われて来た。その家には優しい女主人と根無し草の旦那、三人の息子たち、そして孫娘を失って以来二階にこもりっきりのお婆さんがいた。ムイは先輩女中に教えられ、一家の雑事を懸命にこなしていく。そして彼女は、ある日長男が連れてきた友人クェンに恋心を抱く……。」
とあります。
没落するブルジョワの家庭、封建的な、父親不在の家に来た少女が見る家の自然が実に美しいのです
1951年のサイゴン、ヴェトナム戦争初期ですね
美しい画像は、人物の描写も情が過多にならず淡々としていています
音楽は現代音楽、民俗音楽とドビッシーが巧妙に配されています
その透明感は鈴木清順の「チゴイネルワイゼン」を思い起こします

主家の少年が少女に淡い恋心、意地悪をする場面
老婆に永遠の恋心を持つ老人、挿話に慎ましい恋心を写しています

静謐の中、資産家の音楽家への恋が成就する大円団
清純な心、この少女と芸術家の素晴らしい合体に落ちました
騒々しい国のなかで没落するブルジョワ、退廃の中に豊かな文化の香り
純粋な清々しい世界を描いて素晴らしい
監督: トラン・アン・ユン
製作: アデリーヌ・ルカリエ
アラン・ロッカ
製作総指揮: クリストフ・ロシニョン
脚本: トラン・アン・ユン
撮影: ブノワ・ドゥローム
音楽: トン=ツァ・ティエ
出演: トラン・ヌー・イェン・ケー
リュ・マン・サン
グエン・アン・ホア
クエン・チー・タン・トゥラ
ヴォン・ホイ
2014-06-08
グランド・ブダペスト・ホテル

いいですねぇ。
1930年台、未だ高貴と言う世界が有りました。
生産をしない王族貴族、資産で産業社会に貢献しています
兎も角遊んで贅沢な生活が有った時代です
それは贅沢な文化を作ります
ホテルはその贅沢の劇場です
コンセルジュは劇場のコンダクター
歴史は其の崩壊を見てきましたが
ドタバタコメディー仕掛けのお話ですがその豊かな美学を見るには十分です
気高さの有った時代、気取りの有った時代、それは爛熟した階層の崩壊のドラマです
退廃の美学に満ちています

84歳の老貴婦人との友人関係、フランス語でモナミと言いまのでしょうか?
この女性のなんと可愛らしいこと
「グランドブダペストホテル」